これのどこが(御糸さち)
何巡目の何人目なのかさっぱり分かりませんがこんにちは、残念ながら御糸さちです。
「みいと」と読みますが何故か変換できないので「ごいと」と入力しています。
今回のお題は「スマホをテーマにした8首と散文」みたいな感じです。
みうら歌会(水たまりとシトロンのメンバーによって行われる月1のZOOM歌会)の最中に決まったものなのでうろ覚えです、というか1回完全に忘れていたのを先日思い出させてもらいました。ありがとうみうら達…。
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私が初めてスマホを手に入れたのは、2人目の子供が生後半年に満たない頃。それまではガラケーでせっせと撮影していた子供たちの画像の解像度が一気に上がり、「パラダイムシフト…!」となったことを覚えています。たぶん使い方間違ってる。
それまでは「スマートフォン…?スマートって言う割に私のガラケー(P705iμ)より大きいし重くない…??」と、"スマート"の意味を完全に勘違いした印象しか抱いていなかったのですが、今となっては逆に「スマート」と聞いてもスマホしか連想出来なくなっています。スマートレター?それ指紋認証対応してます??
私の無知についてはどうでも良いんですが、スマホの短歌というと井倉りつさんが【百年後の歌】のお題で詠んだ
これのどこがスマートなのかわからないホンをひいばあちゃんの棺に(井倉りつ)
が真っ先に浮かびます。
百年後から見れば現在のスマートフォンは絶対にスマートではないし、フォンの概念もどうなっているか想像がつきませんねえ。
──短歌ここから──
アラームを止めることから一日は始まっていておはようスマホ
「おはよう」とつぶやいたってひとりごとだったな十年くらい前まで
カレンダーアプリを覗く瞬間にアレクサが鳴く「リマインダーです」
スマートフォンだからスマホは変でしょう?みたいな顔でなんなんすかね
何かすることがあるとき何もすることがないときスマホをひらく
「疲れた」とつぶやけばすぐ「お疲れ」とリプライが来て 最高じゃんか
冥界は生きてる人のためにある 自動ツイートは今日もあかるい
十年後、何をひらいているのだろう人を刺せないひとさしゆびで
──短歌ここまで──
──本文ここまで──
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