3K(千原こはぎ)
こんにちは、千原こはぎです。「水たまりとシトロン」11巡目のテーマは「はじめての歌会の思い出」です。
わたしのはじめての歌会……まったく頼りにならない記憶を掘り起こしてみたら、おそらく未来(結社)の歌会にゲストでお声掛けいただいたのが最初で、その後、天野うずめさんが企画開催してくれた「こはぎ歌会」(歌会初心者のこはぎを囲んで行うこわくない歌会)が二度目だったと記憶しています。
頼りにならないのでツイログさんに尋ねてみたところ、2013年5月19日の未来の歌会で間違いないようでした。短歌をTwitterに流すようになって丸3年になる頃です。
たしか、やすたけまりさんから、神戸三宮で行われる未来の歌会にゲストとして参加しませんかとお誘いいただいたのです。
超絶人見知りの上、歌会なんてオンライン(しかもTwitter上)のものしか参加したことがなかったため、最初はこわすぎてお断りしようかと思っていたのですが、やすたけさんや田丸まひるさん、ゲストに嶋田さくらこさんや飯田和馬さん、たたさんも来られますよ!と言われて、そんなに知っている方がいらっしゃるなら、なんとかなるだろうか……と参加を決めたのでした。
緊張しすぎて前日からこわさ最高潮だったので、当日はかなり早く出発し、一時間以上前に現地に到着。ひとりランチ中も緊張と気合いと恐怖の3Kに支配されていました。
歌会は、未来の会員の方は直近の結社誌に掲載されている歌を、ゲストは事前に用意した2首(記名)を印刷した紙をその場で配って、投票などはせず、順に評をしていくというものでした。
なにしろ生まれてはじめてのリアル歌会です。先述の3Kに精神を支配されているせいでまったく頭が回らず、メモを取る手がぷるぷる震えて文字が書けない状態なわけです(どんだけや…)。そんななか、その場ではじめて見たばかりの歌に評をするのです。目で文字を追っても、歌が頭にまったく入ってきません。意味が拾えません。ほかの方はみな、きちんと自分の意見を言い、歌会を楽しんでいる様子。ひとり静かにパニックです。
休憩に甘いものを食べたのはなんとなく覚えていますが、とにかくあっという間に歌会は終わり、ほんとうに煙が出ているんじゃないかと思うほど頭がぷすぷすする感覚を味わったのを覚えています。
わたしのはじめての歌会は、自分のできなさをあらためて確認した、とても不甲斐ない思い出でした。それから一年以上リアルな歌会には参加できなくなるくらい、あの日は自分のあまりの不甲斐なさに打ちのめされたのです。(もちろん未来の皆さんはやさしく受け入れてくださって、楽しい時間を過ごさせていただいたことは言うまでもありません!)
翌年の夏、うずめさんが、リアル歌会をこわがるわたしに合わせて企画してくれた「こはぎ歌会」に参加してからは、緊張しつつもすこしずつあちこちの歌会に参加させてもらうようになり、はじめての歌会から2年後、短歌をTwitterに流すようになって5年後には、自分が主催する歌会「鳥歌会」を始めることになります。
あの日のわたしが聞いたらぜったい信じないだろうなぁ。けれどあの経験があったおかげで、自分がどんな歌会をしたいのかもわかり、鳥歌会の方向性もはっきりしたのだと思います。
いま、コロナ禍に於いて歌会ができなくなったせいで、すっかり歌会の感覚を忘れてしまった気もしているのですが、また開催できるようになったら、たくさんの方とわいわい楽しく歌を読み合いたいなぁと思っています。そのときは、ご一緒いただける皆さん、どうか生温かい目で見守っていただけますと幸いです。
不甲斐ないわたしがわたし ぺしゃんこのシュークリームもちゃんとおいしい
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★やさしい解説!「鳥歌会とは?」(宣伝)
鳥歌会では完全な歌会初心者さんにも楽しく参加していただけることを目標としています。
「あの日のこはぎ」のようなビギナーさんから、楽しく歌会がしたいベテランさんまで、どなたでもご参加いただけます。
歌会のシステムは以下の通り。
・詠草は事前に公開!(先に読んで意見をまとめておけます)
・全首評を終えてからの投票!(他の方の意見をすべて聞いてからどの歌に投票するか決められます)
・おやつを食べつつ和気あいあいと!(はじめての人でも発言しやすい雰囲気で)
・表彰状+表彰式イベントがあるよ!(楽しい思い出が残りますように!)
・質問+感想コーナー!(今後の作歌の参考になりますように)
ちょっと気になったそこのあなた、いつかぜひ遊びに来てくださいね!.。゚+.(σ`・ω・)σ。+.゚*.+:。
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