Leather pants(西村曜)

 こんにちは。骨格診断結果ウェーブ、パーソナルカラーブルベ夏セカンドイエベ秋の西村曜です。この「セカンド」という概念がよくわからない。そもそもイエベブルベの概念もじつはあまりよく飲み込めていません。さいきんは着たい服を勝手に着ています。そういうわけで今回のテーマは「なんか服の話」です。

 わたしはいま三十歳でして、二十五、六のころからいわゆる「ファッション迷子」です。似合う服がわからない(から骨格診断やパーソナルカラー診断を受けたり……)のみならず、着たい服すらわからない。コンサバ系からモード系、ナチュラル系と手当たりしだいにファッション誌を買い漁ったこともあります。それでもやっぱりわからないものはわからない。さいきんは一周まわってすきな格好をしようとおもいきり、ナチュラル系か、カジュアルかつボーイッシュ系に落ち着きつつあります。いま髪型が刈り上げベリーショートで、しかも丸めがねをかけていることもあり、とうぶんこの路線でいいや……とおもっています。

 それでもやはり、たまに衝動に駆られてぜんぜん別系統のファッション誌を買ったりします。この冬に買った雑誌に「otonaMUSE」(宝島社)がありまして、「すてきなチープシック。」という特集に興味をもったのです。取り上げられている服もユニクロやGU、ZARAやH&Mとなじみのあるブランドの服ばかりでたのしく読んだのですが、そのなかで強烈に惹きつけられたアイテムがありました。それはフェイクレザーのパンツ。ハ、ハード。ナチュラルカジュアルボーイッシュなわたしの格好からはやや遠いところにある服です。モデルさんがゆるゆるのスウェットにレザーパンツを合わせているすがたが格好よかったのです……。

 その頃は幸か不幸かセール真っ只中の時期、さっそくZARAのウェブストアで似たような物をポチりました。でっかいバックルのベルト付です。届いたフェイクレザーパンツは、ベルトがおもっていたよりずっと太く大きく、なんだかヤンキー味もじゃっかん感じられる一品で(どう着ればいいんだろう……)と不安にもなりましたが、なんだかあたらしい世界が開けたような爽快感がありました。まず無難に白いニットと合わせて着てみると、うん、そんなにハードではなく、まあよいのでは……! 雑誌のモデルさんのようにスウェットを合わせたコーデもしてみたかったのですが、とりあえず手持ちのニット数種類を合わせて、レザーパンツはこの冬なかなか活躍しました。来年もまだ流行っていたら着たいかも。困ったことは一点、レザーパンツのお手入れの仕方が調べてもわからずふつうに洗濯してしまったのですけれど、部屋干ししていたらレザーパンツから出た水が床におおきな水たまりをつくっていたことです……。

あたらしい服へと足を通すときふくらはぎから風は渡って

水たまりとシトロン

御糸さち、西村曜、千原こはぎによる短歌な公開交換日記

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