調べてみたところその絵本の名前は『りんごがひとつ』でした(御糸さち)

「本棚にある、タイトルに飲み物が出てくる本」。
これが4巡目のテーマです。
テーマを決めるための話し合いにはもちろん参加していましたし、「いきましょう!」と軽い感じで返事もしたものの、探してみたところ、ないんですよね…。

文芸であるところの短歌を少々齧っている身としては情けない話なのですが、私、自分でもビックリするほど本を読まないんですよ……。

本棚はあります。
ありますが、子どもたちの本しか入っていません。
絵本や図鑑がぎゅうぎゅうに詰まっているので、何かひとつくらいはあるだろうと高を括っていたのですが、これが本当にない。

先述の話し合いにおける私の発言をこはぎさんに変な風に抜粋されていましたが、まさかそれが自分を救うことになるなんて…と震えながら、本棚の端からもう一度探します。
飲み物がないことでこんなに苦しい思いをしたのは炎天下の体育以来です。

一応言い訳をしておくと、真っ先に述べたのは「水はありでしょ」という至極まっとうな意見でしたよ。なのでまずは水を探しましょう。


水の中の生きもの(監修・奥谷喬司)

ありました。
水は当然飲み物です。
キープします。


わくわくしぜんシアター「いけやかわのいきもの」(監修・千石正一)

どこかの鰻屋さんが「その鰻がとれた場所の水を飲めば鰻の味が分かる」と言いながら濁った池の水を飲んでいるのをテレビで見ました。よって、池も川も飲み物です。
キープです。


しぜんのくに「とうふ」(すずき出版)

飲めます。
これは完全に飲み物ですね。
絹ごしならパーフェクトです。
キープで。


あひるのたまご ばばばあちゃんのおはなし(さとうわきこ)

こはぎさんが書いていた通り、生卵は飲み物です。
ロッキーがジョッキで飲んでいたからです。
あれは居酒屋で「とりあえず生」と言えば出てきてもおかしくないビジュアルでした。
よってキープ。


りんごかもしれない(ヨシタケシンスケ)

トマトさん(田中清代)

この辺は丸のみ出来ないでしょうか。

そう言えば、幼稚園くらいの頃に好きだった絵本に、動物たちが見つけたリンゴの処遇をお互いにプレゼンし合うという内容のものがありました。その中で、1匹の子豚が「自分が丸ごと飲み込むことによって、そのリンゴはお腹の中で王様になるのだ」と主張していたように記憶しています。
つまりリンゴは飲み物ですね。
キープしておきましょう。


なっちゃんのバケツ(あかまあきこ)

もしかしてこのバケツの中にはミネラルウォーターが入っているのでは?
キープで。


──しっかり探してみると、結構あるものですね。

しかし、エッセイを書く題材としてあれこれキープしたものの、ここまででそれなりの文章量になってしまいました。これはもう「本棚にある、タイトルに飲み物が出てくる本」について書いたと言っても良いのではないでしょうか。
きっと良いはず。うん、これで良いんだ。これで終わりにしよう。


なお、他の二人に怒られたらこの文章は消えます。


本棚は泉だったよまだ胸に埋まったままのそらいろのたね

水たまりとシトロン

御糸さち、西村曜、千原こはぎによる短歌な公開交換日記

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